中期経営計画 「Next Stage 2030」

Medium-term Management Plan「Next Stage 2030」

中期経営計画 「Next Stage 2030」

日本酸素が策定した、2026年4月~2030年3月の中期経営計画「Next Stage 2030」をご紹介します。

「Next Stage 2030」全体像

「Next Stage 2030」全体像

1. 日本酸素グループのグループビジョン

The Gas Professionals として、産業ガスを起点に、ガスの持つpotentialを最大限に発揮し、あらゆる産業の発展と社会課題の解決に貢献する企業であり続けます。

2. 日本酸素グループの価値創造モデル

「産業ガス」と「技術」を融合・結合させることにより、産業ガスのpotential (普遍性・拡張性)を最大限に発揮し、「顧客起点の価値」を創造します。

■価値創造を支える2つの強み
顧客起点の価値創造
①顧客・マーケットに対する強み ②リソースの強み
私たちは、お客様と直接的な面談機会(=直接的接点)と、持続的な取引ゆえの継続的な訪問機会(=継続的接点)を持っています。
この強みを活かし、個々の顧客のニーズや変化をいち早く捉え、新たなビジネスチャンスを生み出すこと、さらに、幅広い顧客層の動向を把握することで、産業界全体に向けたマーケティングが可能になります。
× 私たちは、産業ガスを起点とした技術力を活かし、製品とソリューションのプロバイダーへと進化してきました。また、生産工場、物流拠点など、日本最大級の産業ガスインフラと、産業ガス事業に必須の技術と人財を保有しています。
これらハード・ソフト面のリソースが、産業ガスの普遍性と、新たな事業への拡張性を支えています。

上記「グループビジョン」、「価値創造モデル」を前提として、下記の通り、中期経営計画「Next Stage 2030」を策定しました。

3. 3つの基本方針

「Next Stage 2030」では、以下の3つを柱とする基本方針を掲げています。

基盤事業の『進化』

①基盤事業の『進化』

  • 顧客との「直接的接点×継続的接点」が持つ強みを最大限に活かし、基盤事業をさらに磨き上げ、安定的に収益を生み出す力を高めていきます。

成長事業の『創造と開拓』

②成長事業の『創造と開拓』

  • 産業ガス事業の拡張性を最大限に発揮し、イノベーションやR&Dにより探索・拡大してきた事業領域を今後も創出し続け、産業や社会の課題を解決する製商品を生み出していきます。
  • 日本発の技術・製商品をグローバル市場で展開します。

経営基盤の『革新』

③経営基盤の『革新』

  • 強靭な組織運営を支えるしなやかな経営基盤の構築と、透明性の高い企業文化の醸成を推進します。
  • 事業を通じた顧客・社会への貢献、企業の成長、従業員の働きやすさと働き甲斐の向上を進めていきます。

4. 3つの基本戦略

「Next Stage 2030」では、 「3つの基本方針」を実現するため、以下3つの戦略を推進します。

①技術戦略

  • 革新的なオンリーワン技術と日本品質で事業成長を目指し、技術継承と新技術習得により現場力で技術を実現します。

②オペレーション戦略

  • 営業、技術開発、フィールド・プラントエンジニアリング、プラントオペレーション、ロジスティクス、コーポレート機能を高度化し、持続的な事業成長を支える強固なオペレーション基盤の確立を目指します。

③経営基盤戦略

生産性向上
  • DX・AIを活用した効率的で正確性の高い事業運営への変革を図ります。
  • 固有の技術力・エンジニアリング力の進化とともに、独自の生産性向上の仕組みを構築します。
先端デジタル技術活用
  • 組織横断型オールインワンDX・AI活用基盤を導入し、データの統合・一元管理・可視化とAI活用を加速します。
  • 情報システム基盤の安定性・利便性の向上と、高度化・大規模化するサイバー対策等、情報セキュリティレベルの強化に取り組みます。
  •     
人的資本経営
  • 個の尊重と成長、組織の共創と成長(キャリア共創、適材適所、ウェルビーイング、DE&I)を推進し、経営戦略を実現できる人財の獲得・育成、エンゲージメント向上を図ります。
サステナビリティ
  • 人権の尊重、保安・安全、企業倫理に着実に取り組むとともに、ESG課題の解決に寄与し、持続可能な社会への貢献を目指します。

5. 事業ポートフォリオ・事業方針

「Next Stage 2030」では、事業を以下の領域に区分し、各領域に対する事業方針を設定しています。

領域 事業方針 中心となる分野
事業ポートフォリオ 成長領域 収益力の向上 成長を担う事業として、投資(ヒト・モノ・カネ)を積極的に行い事業を強化し、持続的な成長を実現する エレクトロニクス分野
拡大領域 事業の拡大 成長を加速させる事業として、新市場開拓や顧客拡大、提携、M&Aを推進し、事業スケール化を加速する エレクトロニクス分野
プラント・エンジニアリング分野
イノベーション分野
基盤領域 収益の安定と拡大 安定収益を支える事業として、価格マネジメントやコスト最適化、品質向上により、競争力を強化するとともに、事業インフラの更新を計画的に推進 産業ガス分野
メディカル分野
プラント・エンジニアリング分野
探索・育成
領域
ビジネスモデルの確立 将来の成長を見据えた事業として、新規事業の創出やビジネスモデル確立に向け、仮説検証と市場適応を推進 イノベーション分野
カーボンニュートラル分野

6. 重点分野別アクションプラン

「Next Stage 2030」では、重点分野別に以下のアクションプランを実行します。

エレクトロニクス分野

  • 先端半導体技術に対し材料メーカーとしてキャッチアップし続けます
主な重点テーマ アクションプラン
成長領域 先端半導体次世代プロセスへの挑戦
先端半導体の進化をとらえた
製品開発・技術提供
世界一律の品質管理体制の構築
特殊ガス事業の製販一体化による機能強化
拡大領域 機器ビジネスのグローバル化推進
先端半導体工場への機器工事(安全・品質)強化
新材料開発の加速
インフラ・リソース強化への重点的投資

産業ガスメディカル分野/プラント・エンジニアリング分野

  • 「顧客提供価値」の最大化により収益基盤を維持・強化します
主な重点テーマ アクションプラン
基盤領域 伝統的収益基盤の維持・強化
シリンダー・バルク・パイピング「顧客マネジメント」の深化
有形資産(インフラ)と無形資産(技術・ノウハウ等)の掛け算による基盤事業の強化・進化
安定収益を支えるプラント・エンジニアリング事業と生産・物流の強化
プラント・エンジニアリング「技術の深化と日々の進化」「選択と集中」
サプライチェーン基盤の強化

イノベーション分野

  • 独自イノベーションをグローバル展開し先端技術産業の発展に貢献します
主な重点テーマ アクションプラン
拡大領域 既存イノベーション事業の拡大
安定同位体やアディティブマニュファクチャリング(AM)など、シェアの拡大と収益性の向上
新たなイノベーションによる高付加価値事業の創出
MOCVD次世代成膜技術確立、バイオ技術高度化など、高付加価値事業を持続的かつ高頻度に創出
探索・育成領域 イノベーションのグローバリゼーション
安定同位体のグローバルサプライチェーン構築など、トータライゼーションの推進
将来のイノベーションへの挑戦
核融合、光電融合、異種金属融合(HMF)、3つの融合領域の創造と開拓

カーボンニュートラル(CN)分野

  • 「産業ガス」と「技術」の融合/結合で持続可能な社会への貢献を目指します
主な重点テーマ アクションプラン
探索・育成領域 CN社会実現に向けた先行者利益の獲得
グループの強みを活かし、収益化できる分野の抽出と集中
CN社会実現に向けた新規ガス・機器需要への対応
石油化学・鉄鋼分野におけるCN関連ガス・機器需要の獲得
既存のプラント・エンジニアリング技術・低温技術を応用した機器・装置需要の開拓
CN関連技術開発による事業機会の創造・開拓
酸素燃焼技術実証展開、脱炭素化技術開発などによるCN関連事業の収益化実現